SURLY Long haul Truckerオーバーホール

お客様から10数年もののSURLY ロングホールトラッカーをお預かりしました。
春ですしね。しっかり使い込んだ車体をリフレッシュのご依頼です。

今回の患者さんはこちら。
持ち込まれたお客様は元々中古で購入されたそうなんですが、、、前のオーナーさんから数えればゆうに10年は超えちゃってるそうでまぁそれなりのご老体でございます。
うっかり施工前の写真をなくしてしまいましたが。。。だいたいこんな感じです。

でもね、SURLYって10年ぐらいどうってことない、というと大袈裟かもしれませんが。。。
人間でいうとまだまだ働き盛り(少々のヤセ我慢も含む)って感じでしょうか。

全体的に埃っぽくてあらゆる消耗部品が消耗しきっちゃってる状態です。
人間でいうと素人がフルマラソン完走した後の全身ボロボロ具合ぐらいだと思います。
で、この車体なぜか「SURLY」のロゴがないんですね。。。?
メインのダウンチューブもフォークもトップチューブも車名も全部剥がされちゃってます。
そう、Surlyのロゴは全部シールです、剥がせます。
ブランドとか関係ないぜっていう漢気でしょうか。(オーナーさんは女性ですけど)
たぶんシンプルに真っ黒がかっこいいかも、ってことで剥がしちゃったんだと思いますが、だいたいの場合シンプルって言うか無味というか味気無いというか、のっぺらぼうになっちゃって思ってたのと違うテンション低めの自転車になっちゃうことが多いので剥がす際はバランスに気をつけてやりましょう。

さて今回はほぼ全部の消耗品交換という作業内容になりましたのでとにかく全部、外せるものは外しちゃって車体を清めます。
オーナーさんは少々コストが掛かってもきっちり整備してまたSURLYを活用したい、とのことでしたので私もその気持ちに答えて若干普段より張り切って綺麗にしてみました。
(ほんとは新しく買った洗剤を試してみたかった、というのもありますが。)

そもそもですがこの車体って当時完成車で販売されていたロングホールトラッカーで、ちょっと時代を感じるアナトミックデザインなハンドルバーとかちょっとクセありなエンドにバーコンをつける&シフトワイヤーが下ハンの途中から出るタイプとか最近の車体ではあまり見ない雰囲気ですよね。
ここ数年のトレンドとしてはゆったりと気張らずに乗れるスタイルが多くなっているのでこういったオーバーホールのタイミングでハンドル形状もプロムナードタイプとかに変えちゃうケースも多いんですけど、今回はあくまでオリジナルのスタイルは崩しません。こういうのも素敵でしょ?
ただブレーキレバーだけは日本人女性が乗るにはあまりにも大きすぎますし、表面のラバーもボロボロだったので小さめサイズに変えています。

さて作業中はチャッチャと進めて行きますので写真がありません。(こういうのライブ配信とかしたら面白いですかね?)
出来上がったのはこちら。

黄色いバーテープはオーナーさんのこだわりポイントなので引き続き黄色で巻き直しまして、ワイヤーはしなやかなニッセンのものに変更です。
そしてっ!ロゴマーク貼りました!!

残念ながら廃盤の車両なので「LONG HAUL TRACKER」の文字は手に入りませんでしたが今回はその後継車種であるStragglerのステッカーセットから「SURLY」のロゴを使いまして元のデザインが戻りました。

ちょっと埃っぽかったフレームも洗剤で洗ってワックスかけて結構綺麗になったでしょ?
塗り替えたりとかしなくてもプロが磨くと大して手間かけなくてもそこそこ綺麗になります。
塗り替えて綺麗にすることも可能ですけどSURLYってガシガシ使い込んでる方がかっこいい、と個人的に思ってます。
そしてオーバーホール好きの私としましては今回のようにしっかりガッツリ使われているけど、お手入れもきっちりされている自転車が最高にカッコいいと思ってます。
特にSURLYはそういう乗り方が似合いますね。
皆さんの乗りっぱなしSURLYのオーバーホールご依頼お待ちしております。


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