
先日、当店の別邸「南堀江店」にて、『自転車ときどき世界一周』を運営する、自転車冒険家/旅人:茶壷さんをお迎えしてのトークショーが開催!
僭越ながらワタクシ:南部も司会進行として参加させていただきました!
世界自転車旅・日本人最長記録をもつSURLY LONG HAUL TRACKER 現車を拝見

こちらが、今回の主役、茶壷さんの相棒「SURLY LONG HAUL TRUCKER」
もはや言葉が出ないレベルです!
車体含めたその装備。使用する道具としての説得力は、自分のような日ごろ国内で自転車で走っている一般人レベルでは図りようのないもので。。。
なんとこちらの仕様、総重量80kg!!
こうやって写真をとるのに車体を押して移動させるのも一苦労でした。


◎左:オルトリーブのハンドルバーバッグ。ブランドの十八番「完全防水」の素材感はいずこへ。。。。
◎右:BROOKS のサドル B17。この変形度・育ち度。”仕上がりの向こう側”レベルの状態になっております。

言葉の通じない土地。文化も価値観も違う国々。
そんな世界各地を自転車ひとつで旅するために、「どうすれば安全に、快適に、そして確実に走り続けられるか」。
SURLYのこの自転車は、その問いに対する答えを形にしたような存在です。
だからこそ、その佇まいは見た目の格好良さを最優先にしているわけではありません。
修理しやすいこと。
どこでも手に入る規格であること。
荷物を満載しても壊れないこと。
旅先でトラブルが起きても自力で解決できること。
一つひとつの仕様には理由があり、決して飾りではありません。
良くも悪くも日本では「おしゃれな人」や「感度の高い人」から支持されるブランドという印象もありますが、本来SURLYが評価されるべき理由はそこではないように思います。
確かに格好良い。 確かに面白い。
けれど、その魅力の本質は、見た目やブランドイメージの先にある「ちゃんと意味のあることをしている」という点にあり。
一見すると無骨で遠回りにも見える選択が、実際には世界のどこかで旅人を助けるための機能だったりする。
その積み重ねによって生まれた説得力こそが、SURLYというブランドの価値なのでしょう。
そして茶壷さんの愛車であるこの一台は、まさにそんなSURLYの思想を体現した存在。
世界中を走り続けてきた傷や汚れさえも、この自転車にとっては勲章のようなもの。
自転車をファッションとしてではなく、「茶壷さんの人生を運ぶための道具」として捉えた時、その魅力はより一層際立って見えてきます。
茶壷さんとこのバイクが歩んできた旅路そのものが、SURLYというブランドの価値を何より雄弁に物語っているように感じました。


世界旅の最中、数ある故障に見舞われたそうですが、それはあくまでもパーツの部分。
SURLYのフレーム自体は、海外から帰ってきてボトルダボが腐食して剥がれただけで、道中で折れることはもちろん、まったく問題なかったとのこと。

因みに、そんな全身全霊のピュア・ツーリングバイクとなる「SURLY LONG HAUL TRUCKER」。
実は現在はディスコンとなっておりますが、その系譜はディスクブレーキ&スルーアクスルが採用された後継となる「DISC TRUCKER(上の画像)」に引き継がれており、タフ&リアルな自転車旅にも適応するように、更に進化しております。
トークショーで教えてもらった、世界一周自転車旅における数々のティップス

あくまでもネット上での情報となりますが、それでも『世界・自転車旅』を行う日本人の中では最長距離記録をもっている茶壷さん。
●SURLYのこのモデルをチョイスしたその理由 ●旅の必須アイテムといわれるが、実は世界自転車旅では使い物にならないパーツ ●役立つギア
といった道具の話から
●あらゆる旅のスタイルあるなかで自転車旅を選んだ理由 ●海外に自転車でいくその勇気はどこから生まれた?
といったマインド的な部分まで。
予定通り笑、予定よりも時間オーバーしてしまいましたが、『世界・自転車旅』において様々な側面でお答えいただき、とても有意義な時間となりました。

旅の途中で折れて現地で補強溶接されたNITTOキャンピー。
そもそも耐荷重低めのキャリアですが、当時天板仕様のフロントキャリアを見つけることが出来ずコレを使ったとのこと。
次用意するならSURLYのナイスラックが良いなと仰られてました。

リアキャリアはドイツのTUBES製を使用。
キャリア本体が折れることなかったが、ステーは折れて別社製のものに変更されております。
茶壷さんはドイツ製品は信頼されているようで、●タイヤはシュワルベのマラソンプラス ●バッグはオルトリーブ ●キャリアはTUBES を使用。
実際使ってみて、そこは間違いでなかったとのこと。

こちらの棒は、バイクスタンドとして使用する傍ら、もうひとつ大事な道具として常備していたとのこと。
その理由は、座談会に来てくれた人達だけが知れること。

茶壷さんオススメのアイテム。これ何だかわかります?これ僕はさっそく買いました笑。

困った故障は?とお伺いした際に返ってきた、「パンクは修理のうちに入らないですからね」という何ともリアルなコメント。
そして、「次はフルカーボンのロードバイクに乗ってみたいですね」という言葉。
その一つひとつから感じたのは、他人からどう見られるかや、どんな自転車に乗っているかという表面的な価値ではなく、
「シンプルに自転車が好き」 「自転車はあくまで旅を楽しむための道具」 「何より楽しむことが大事」
という、とても本質的な価値観でした。
長い旅を重ねてきたからこそ辿り着く境地なのかもしれませんが、その自然体な言葉の数々には、自転車との豊かな付き合い方が滲み出ていて、とても印象的でした。
高価な機材や最新のスペックを追い求める楽しさももちろんありますが、その根っこにあるのは~誰かにどうみられるか?なんて他人軸ではなく、ただ道具・性能としての興味だけでなく「自転車に乗ることそのものが楽しい」という自身の中にあるシンプルな気持ち。
そんな当たり前だけれど忘れがちなことを、改めて思い出させてもらえた気がします。

いくら時間があっても足りない!もっといろんな話を聞きたかったのですが、あいにく時間ぎれ。
また機会があればぜ話の続きを聞きたいものです!

南堀江という都会のど真ん中に停められた、世界中を旅してきた茶壷さんのワイルドなLOG HAUL TRACKER。
長い旅路の痕跡を纏ったその姿は、コンクリートと雑居ビルに囲まれた街並みの中で、まるで異世界から迷い込んできたかのような非現実的な存在感を放っていました。
実際に私が写真を撮っていると、その佇まいに惹かれたのでしょうか。普段は自転車に興味のないであろう通行人の方々までもが足を止め、スマートフォンを取り出してはパチリ、パチリと写真を撮っておられました。
それは単なる「珍しい自転車」だからではなく、世界を巡り、人と出会い、数え切れない景色を見てきた旅のストーリーそのものが、自転車から滲み出ていたからなのでしょう。

今回のトークショー。 世界を巡った壮大な旅の話でありながら、実はその言葉のひとつひとつは驚くほど身近で、
自転車を楽しむこと旅を通じて人生を楽しむことの本質を教えていただく時間となりました。
あらためて貴重なお話をしてくれた茶壷さん、そしてご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
またどこかでお会いできる事楽しみにしております!
