BRUNO Ventura

こだわり満載のブルーノ ベンチュラをさらにカスタムで完成度の高い1台に仕上げさせて頂きました。

目次

まずはベース車両のご紹介から。

ベンチュラはもう10年ぐらいは続いてるBrunoの創世記からある人気モデル。
過去にはホイールサイズが451のものとかコンポーネントがアルテグラだったりとか、フロントダブルだったりとかいろんなバージョンが存在しました。あとアルミフレームのもあったっけ??
でもフレームデザインは基本的にほぼ変更がなく、独特の低いフレームデザインや斜めのラインがかっこいいデザインですね。

Brunoの他のミニベロでも一貫して言えるんですがフレームデザインの特徴としてはシートチューブが後傾しています。
ロードバイクとはもっと垂直に近い角度に立っているんですけど、逆に寝かせることによって、ペダルを踏み込む角度がやや前向きになるので感覚的に優しく扱いやすい乗り味になります。ペダル-サドル間の距離を適正に取りながら地面との距離は低めに設定できるのも安心感があっていいですし、このベンチュラのようにワンサイズしか作られていないモデルでも幅広い体格の方に合わせやすいという利点もあります。
個人的にBrunoが愛される理由ってこういうスポーツ車っぽいお洒落な見た目と優しい扱いやすさのバランスがすごく良いって点だと思ってます。

フレーム素材はクロモリですが、こだわりのコロンバス社製のパイプを使っています。鳩のマークがその証ですね。
性能はもちろんですが動物モチーフ好きの私としてはこういうロゴも個人的には加点対象です。
フレームを構成する部材一本一本が細いのが綺麗ですよね。
写真だと分かりにくいですけどシートチューブから前向きに出ているパイプ「BRUNO」のロゴがある部分も縦に扁平したパイプを使っていて実はほっそりしているのがめっちゃかっこいいです。
逆にここが普通の丸パイプだったらかなり野暮ったいですよね。流石です。

一番のこだわりは塗装

ちょっとワケがわからないぐらい凝った塗装を施しているんです。実は。
普通のフレームはクロモリ素材の生地の上に防錆処理をして、その上に下地塗装をしてから色付け塗装をしますが、このベンチュラの場合は素材の上にまずクロームメッキ処理!そしてカラーリングという流れ。
メッキを下地にすることでサビや傷に強くなるのはもちろんわかるのですが、贅沢すぎるやろー!本気か?
こんな塗装の自転車見たことないですが、どうやら本気らしいです。メッキ処理してるのにどこにもメッキのキラキラした質感は見えません。マジで狂気の沙汰です。
ただし、黒く塗装された表面の平滑さはやはりメッキ処理の上に塗装されたものだとわかるぐらい非常に綺麗でソリッドなブラックに見えます。

今回はブラック&シルバーを活かすカスタムを

今回はこのこだわり満載のベンチュラをさらにプレミアムな1台に仕上げるために、変速系を2×8速から2×11速に変更、ホイールはインパクトあるものに、その他ブレーキなどもグレードアップという内容です。
ハンドル周り以外は全部交換しています。

変速系はシマノの105(7000シリーズ)に変更しました。
性能面でもしっかりしたものを使いたいという点で11速ぐらいのコンポーネントは入れておきたかったのですが、シマノ105(7000シリーズ)を使ったのは他のコンポーネントよりブラックが綺麗だから。
他のはちょっとメタリックぽさが多くなってくるのでせっかくの綺麗なブラックのフレームを邪魔したくなかったんですよね。
ちなみにシマノ105は最新版は7100シリーズにバージョンアップされていますが、こちらは基本的にディスクブレーキ用コンポーネントなのとミニベロに最適なSS仕様のリアディレーラーとか53Tアウターギヤの用意がないので7000シリーズを僕は好んで使っていますが、シマノさんいつまで作り続けてくれるんでしょうか。心配です。

ホイールはH+SONで。

このインパクト、この煌めき。
全身ブラックのフレーム+コンポーネントにシルバーのリムが映えます。
このシルバーはアルミ素材の磨き加工によるもの。艶かしい光沢感です。
性能面ではもちろんやや重いです(笑)とはいえ見た目よりはずっと軽いです。(他にもっと質の悪い重いリムはたくさんあります)
レースに出るわけでも200kmのロングツーリングに出るわけでもないですからいいじゃないですかそんなこと。
ちなみにミニベロはその特性からリムの重さの影響は受けにくいです。
ハブはコンポーネントに合わせてシマノの105で、タイヤはシンプルでブラック感が綺麗に見えるパナレーサーのミニッツです。

細部もカスタムしています。

他の部分では、サドルを永遠の名作セライタリアのFliteにしました。
最新のロードバイク用のサドルだとスポーツ車っぽすぎかな、と思われている方はこの辺りがおすすめです。
あとペダルはMKSのオールウェイズ。僕は自転車のジャンルを問わずかなりおすすめしています。
踏みやすさと回転性能、耐久性、軽さ、価格、とてもバランス良いペダルです。


そんなこんなでハンドル以外はほぼ交換してしまったベンチュラですが、こういう特殊なフレームデザインのモデルこそミニベロの面白さだと思うのでかなりテンション上がる制作のご依頼でした。ありがとうございました。
カスタム費用は自転車本体の1.5倍ぐらいかかっちゃいましたが、こんな”これぞカスタムミニベロ”と言える1台を所有してみたい貴方。いつでもご相談くださいませ。

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