犬好きスタッフが前々からやってみたかったカスタム車を作ってみました。
とりあえず在庫として店頭に置いていますので、犬さんと一緒に自転車で出掛けてみたい、と検討中の方は一度見てみてください。
なんでハンドルの間に?自転車屋が解説します。
ペット載せ自転車を検討されている方ならインターネットで調べるときっと見られたことがあると思います、ハンドルの間にカゴが固定されているタイプの自転車。
チャイルドシートがこの位置にある自転車もありますね。
このタイプのメリットはまずハンドルが振られにくいこと。
今回取り付けているバスケットの大きさだと小さめの中型犬までは乗れるかな。といったサイズですなので重めの犬種だとフレンチブルドッグぐらいが限界でしょうか。体重は10kgぐらいかな?
犬+バスケット自体で10kgを超える重量だとすると、一般的なママチャリみたいなハンドルも前についているバスケットだとハンドルを切るたびに、勢いがついてしまってハンドルを持っていかれるような怖さがあります。
ハンドルの間にバスケットがあるタイプだとハンドルの回転軸の上にバスケットがあるのでハンドルでバスケット(と犬)を振り回すような乗り方ではなく、ハンドルの軸上で回ってるような感じ、と思ってもらえたら想像しやすいかと思います。
2つ目のメリットはバスケットの取り付けがしっかりできること。
バスケット自体はハンドルの付け根に乗っかっている状態なので、重みに負けてボロっと取れてしまうことは考えにくいですよね。両サイドのハンドルの縦の棒からも支えているので上下はもちろん左右に振られる動きにもしっかり耐えてくれます。
3つ目のメリットは、乗り手と近いこと。
普通の前かごより近い位置にバスケットがあるので信号待ちでいつでも犬に触れる、、、というのは副産物的なメリットでして、本来のお伝えしたいポイントは万が一犬さんが暴れだした時に咄嗟にサッと手で押さえられるという点です。
慣れない自転車に乗せられて落ち着かない、とかどうしても気に入らない近所のライバル犬が現れたり、いつも可愛がってくれるご近所さんと熱烈な挨拶をしたり・・・バスケットから飛び出しそうな時にしっかりと押さえてあげられる、手の届く場所に乗ってくれるのはかなり安心感ありますよね。たぶん犬さんも安心でしょう。
ちなみにバスケットのサイズは底面で約48cm x 25cm、深さは約19cmです。
網はしっかりしているのでリードをくくったりしても大丈夫です。
底面は木製のように見えて実は樹脂です。座布団引いてあげたりとか少々工夫がいるかもですね。
大きさによってはケージごと乗せられるかもしれませんね。
今回のベース車はVotani Q3
Votani Q3は超おしゃれな電動アシスト自転車メーカーBESVさんの姉妹ブランドVotaniの中でも乗りやすさ重視のモデル。
跨ぐ部分がとにかく低くて、取り回しやすい20インチタイヤのモデルです。
こういったハンドルの付け根部分が低い位置にある自転車には基本的にこのバスケット&ハンドル一式がつけられるんですが、今回Votani Q3を選んだ理由は、、、、フロントサスペンションがついてるから!!
他社の電動アシスト自転車にはあまり採用されてないんですけど乗り心地を良くするために前にサスペンション(ショックアブソーバー)が付いています。
こういった機能を追加すると自転車が重くなっちゃうし、漕ぎの力も余分に要ったりするので普通の自転車にはつけないことの方が多いんですけど、この自転車の場合、フレームそのものが軽いし何より強力なモーターでアシストしてくれるので重量とか漕ぎの重さとか、全然関係なしです。
何よりお犬様の真下にショックアブソーバーがついてる!この安心感。ラグジュアリー感。めっちゃいいと思います。
ちなみにVotani Q3は普通に電動アシスト自転車としてもよく出来ていまして、満充電で最大72km走れたり、3段変速が付いてたり、強力なライトやカギも標準装備とか、おしゃれでよく出来た自転車です。
今回はちょっとテスト的に作ってみました。
ご要望あればこのまま販売も可能ですが、追加でしっかりとした両立スタンドは必須でつけたほうが良さそうですね。
荷物が多くなりそうな場合は、メーカー純正のリアキャリアも用意されているので後ろに荷物のせカゴをつけても良いかもしれません。
あとはサドル、グリップ、ペダル、タイヤなどなどちょっと色を変えてお好みの雰囲気に変えてみるのもおすすめです。
完成したものを私(身長175cm)も乗ってみましたが、自転車の適応身長オーバーな私でもバスケットに足が当たって乗りにくいというのはあまり感じず、意外と乗りやすかったです。なので女性の方にはかなり普通の自転車と同じ感覚で乗ってもらえるんじゃないかなって思ってます。
ご興味おありの方は店頭で座ってみてください。